無駄が多くて手間のかかるインスタントラーメン

野外ラーメン 市販品アレンジ

インスタントラーメン
手軽で、安くて、保存もきく。これほど効率的な食べ物はそうありません。
それなのに、なぜか食べるたびに“遊び心”がくすぐられる。
決して栄養バランスのためでも、時短のためでもなく──
ただ「楽しむため」に食べる、そんな食べ方ができる不思議で愛すべき存在だと思うんです。


ラーメンはすでに「文化」ではなく「娯楽」

普段からよく食べる人も、健康を気にして控えている人もいるでしょう。
でも、日本人にとってラーメンはすでに“文化”を超えて“娯楽”。
全国で無数のこだわりラーメンが競い合い、
「宗教では争わないけど、ラーメンでは争う」と言えるくらい熱量のある国民食になりました。
(もう、ラーメン教ですね。)


インスタントラーメンという発明

そんな日本の食文化の中で、インスタントラーメンも負けていません。
世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」は、日清食品の安藤百福(あんどう・ももふく)さんによって生まれました。

彼は毎年お正月に“餅入りチキンラーメン”を食べていたそうで、
僕もそれを真似して、寒い正月に湯気の向こうで「日本文化っていいなぁ」と思いながら食べています。


味よりも「環境」が決め手

もちろん、ラーメン専門店とインスタントを“味”で比べたら勝負になりません。
でも僕は、インスタントラーメンが劣っているとは思いません。

なぜなら、おいしさの半分は環境で決まると思っているからです。
誰と、どこで、どんな風に食べるか。
あるいは「このしょうゆは○○の蔵元で~」なんて”情報”を聞くだけでも、体感2割うまくなることがあります。

その点、インスタントラーメンには「持ち運べる」という最強のアドバンテージがあるんです。


世界で一番うまいインスタントラーメン

僕の中での結論はこれ。


**「馬鹿みたいに寒い日に、外で食べる」**です。

年に一、二回だけ、寒い日を狙って海辺にキャンプ道具を持ち出し、
ただラーメンを作って食べて帰る──それだけ。

でもこれが信じられないくらいうまい。
湯気で曇るメガネ、かじかむ指先、冷たい空気、波の音。
それら全部がスープの一部になるような感覚。
個人的には、**「世界で一番うまい食べ物」**の候補に挙げてもいいと思っています。
(カップ麺ならより手軽、でも僕はウインナー入り袋麺にコーンもほしい)

疲れたとき、辛いとき、つまんないとき、なんかちょっと悪いことしたいとき、そんなときにお試しください。
僕はしんどいときに、これをやってちょっとだけ人生が助かりました。

※チキンラーメンに、スライス餅とコーン、そしてアルトバイエルン(プチ贅沢)そしてバター(背徳感マシマシ)

※たしかサッポロ一番バージョンだった気がする。そして写真撮る前に混ぜちゃってると思われる。


面倒なら「家のベランダ」で

「さすがに外は寒すぎる」「そこまでやる気はない」という人もいるでしょう。
そういうときは、家のベランダで食べるとか、
窓を開けて冷たい風に当たりながら食べるでもいいんです。

ちょっとお行儀悪くても、普段と違う空気の中で食べるだけで、
なぜか一気に“ごちそう”に変わるんですよね。


まとめ

インスタントラーメンは、効率の象徴でありながら、時として非効率な食べ物です。
でもその“無駄”こそが、僕たちにちょっとした冒険や遊び心を思い出させてくれる。

ただの袋麺でも、食べ方ひとつで、しんどいときに人生すら支えてくれるかもしれない。
──そんなお金をかけなくても作れる世界一おいしい(かもしれない)料理です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました