料理人歴20数年でやらかした失敗と、そこから学んだこと

サーモンのなんか 料理の基礎知識

はじめに

料理人といえども、常に完璧に料理を作れるわけではありません。
僕自身、10年間焼き鳥屋を営む中で数え切れないほど失敗してきました。
でも、その失敗こそが今の「家庭料理に活かせる知恵」につながっています。
今回はその中から、特に印象に残っている失敗と、そこから得た教訓を紹介します。


失敗1:強火で肉を焦がした

開店当初、早く提供しようと強火で一気に焼いて焦がすことがよくありました。
外は真っ黒、中は生。お客さんに出せる状態じゃなく、何本も廃棄した苦い思い出です。

学び:強火は「最初に焼き固める」だけ。その後は弱火でじっくり火を通す。
→ この経験は、家庭でのステーキや炒め物にもそのまま活きています。


失敗2:味付けが濃すぎて食べきれない

「味は濃いほうが喜ばれるだろう」と思って、しょうゆやタレを多めにしていた時期がありました。
結果、お客さんから「一本で十分」と言われ、リピーターが減ってしまったことも。

学び:味付けは「もう一口食べたい」と思わせる薄めが正解。
→ 家庭でも、少し控えめにしておけば子どもから大人まで飽きずに食べられる。


失敗3:仕込みをサボって回らなくなった

疲れて仕込みを後回しにしたら、営業中に大混乱。
串が足りず、お客さんを待たせてしまったこともありました。

学び:仕込みは未来の自分を助ける「投資」。
→ 家庭でも下ごしらえや作り置きがあると、平日の夕飯が楽になる。


失敗4:盛り付けを雑にしてクレーム

忙しいときに適当に盛り付けたら、「見た目が悪い」と言われたことがありました。
味は悪くなくても、見た目の印象で料理の評価は決まると痛感しました。

学び:料理は「目で味わう」部分が大きい。
→ 家庭でもちょっと彩りを意識するだけで、食卓が華やかになる。


失敗5:お客さん目線を忘れた

「これがうまい!」と自分の好みで突っ走った結果、お客さんのニーズから外れてしまったことも。

学び:料理は相手のためにある。
→ 家庭でも「家族が食べやすいか」「子どもが好きか」を意識すると満足度が上がる。


まとめ

失敗は恥ずかしいことではなく、次の料理をより良くするための材料です。
僕が経験した失敗から得た教訓は、すべて家庭料理に活かせます。

  • 火加減を間違えない
  • 味付けは控えめに
  • 仕込みはサボらない
  • 盛り付けを丁寧に
  • 食べる人を想う

どれもシンプルですが、毎日のごはんを美味しくするために欠かせないことです。
あなたの台所でも「失敗は宝」になるはずです。

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