揚げ物は「衣がベチャッとする」「中まで火が通らない」といった失敗の多くが、油の温度管理不足から起こります。今回は、家庭でもできる揚げ物の温度管理のコツをまとめます。
揚げ物の理想温度
揚げ物の温度はだいたい 160〜180℃ が目安ですが、食材によって適温が異なります。
- 低温(150〜160℃):野菜の天ぷら、イモ類などじっくり火を通したい食材
- 中温(170℃):コロッケ、フライ、鶏の唐揚げなど
- 高温(180〜190℃):カツ類の仕上げ、衣をカリッとさせたいとき
温度計がなくてもできる油温チェック法
温度計がなくても、身近なもので油温をチェックできます。
- 菜箸法:菜箸の先を油に入れたとき、泡がゆっくり出る→160℃前後、細かい泡がシュワっと出る→170℃以上
- パン粉法:パン粉を落とし、底まで沈んでから浮き上がるまでの秒数で判断
- 5秒程度→低温
- 3秒程度→中温
- 1秒程度→高温
温度が下がらないための工夫
- 一度にたくさん入れない(油温が急降下)
- 食材の水分はしっかり拭き取る
- できれば鍋底が厚めの揚げ鍋を使用する(温度が安定)
食材別の最適揚げ温度
食材 | 温度 | 揚げ時間目安 |
---|---|---|
野菜の天ぷら | 160℃前後 | 1〜2分 |
唐揚げ | 170℃ | 4〜5分 |
とんかつ | 170〜180℃ | 5〜6分 |
白身魚フライ | 170℃ | 3〜4分 |
まとめ
油の温度管理は、揚げ物の美味しさを大きく左右します。温度計を使うのが一番確実ですが、ちょっとしたコツを覚えれば家庭でも十分プロのような揚げ物が作れます。ぜひ次回の揚げ物で試してみてください。
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